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企業×在校生 対談プロジェクト

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特別講師

  • エンタープライズマーケティング部
    シニアマーケティングマネージャー
    佐々木 邦暢
    1998年に東海大学工学部動力機械工学科を卒業。株式会社JIEC、日本マイクロソフト株式会社を経て、2016年にNVIDIA入社。ディープラーニング、HPCのマーケティング活動を推進中。

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NVIDIA(エヌビディア合同会社)×TECH.C.NVIDIA(エヌビディア合同会社)×TECH.C

新しいものを生み出す便利な道具としてテクノロジーは進化する

画像処理などコンピューターグラフィックス技術に欠かせないGPUのトップメーカーNVIDIA。GPUの高い演算能力は今、AI(人工知能)の一種であるディープラーニングに活用され、注目を集めています。テクノロジーがもたらす未来や課題について、マーケティングを担当する佐々木さんにリアルな意見を伺ってきました。

学生
  • 1年 ロボット・AIエンジニア専攻 笹村さん
  • 1年 ロボット・AIエンジニア専攻 佐藤さん
  • 1年 ロボット・AIエンジニア専攻 杉山さん
  • 1年 ロボット・AIエンジニア専攻 センさん
  • 1年 ロボット・AIエンジニア専攻 リュウさん
  • 1年 スーパーITエンジニア専攻 ヨウさん
  • 1年 プログラマー専攻 谷岡さん
  • 3年 Web・アプリクリエイター専攻 ウッドさん
  • 3年 スーパーゲームクリエイター専攻 渡邊さん

Contents

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クリエイティブに働ける自由でユニークな仕事環境

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学生 どのようなお仕事をされているのでしょうか?

佐々木 私はマーケティングを担当しています。その中でも、HPC(高性能計算)やディープラーニング(深層学習)、AI(人工知能)の分野で、NVIDIAの製品やサービスのメリットを、イベントやソーシャルメディアを通じて広く伝える仕事です。また、弊社で開催している「ディープラーニングインスティテュート」という体験型トレーニングの担当もしています。

学生 貴社の雰囲気と理念について教えてください。

佐々木 非常に自由で雰囲気のいい職場です。従業員に決められた席はなく、共有のオフィススペースのどこで仕事をしてもいい。その日一緒に働く人と集まってもいいですし、気分によって自由な環境で働くことができます。毎日決められた時間に出社するわけではなく、クリエイティブに自分のやりたいことを進められる雰囲気があります。私はマーケティングですが、同じフロアに、自動運転用ソフトウェアのエンジニアがいたり、セールスやサポートがいるなどさまざまな役割が1フロアに集まっているので、バラエティに富んだおもしろい職場だと思います。理念として掲げているのは、弊社のテクノロジーによって不可能を可能にすること。これまでできなかった部分に、技術面で貢献することをミッションにしています。

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技術の進歩によるリスクはテクノロジーでしか解決できない

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学生 「AI」人工知能って何だと思いますか?

佐々木 非常にいい質問ですね。AIに関する話題は多いものの、いつも話が収束しないのは「AIとは何か」を誰も同じ定義で共有できていないからだと思います。あまりにも漠然としていて、話す人の文脈によって意味が変わるので混乱を招く。少なくとも現時点でのAIは、ディープラーニングなどのアルゴリズム(計算方法)を使って、入力したものを賢い答えに変換するものだと思います。自分が解こうとする課題に応じて、「この文脈でのAIは何を意味するのか」を適宜考えるといいのではないでしょうか。

学生 AIが人間以上の能力を持った場合、人間がやるべきことは何だと思いますか?

佐々木 AIが私たちの代わりに新しいテクノロジーを開発・製造してくれたら働かなくていいのかもしれませんが、そこまでにはまだ年月がかかると思います。その時になったら、AIが開発する新しいものをしっかりと人間の視点でコントロールすることが重要となるでしょう。先のことを予想することは難しいですが、このように未来を想定するのは大切なことです。若いうちに可能性を排除せずさまざまなケースを考えることは、AI自体の開発より重要かもしれません。

学生 AIが危険な存在になる可能性はありますか?

佐々木 個人的に、AIが危険な存在になる未来はすぐにはこないと考えています。少し視点を変えて、比較的新しい技術に置き換えてみましょう。例えば自動車の登場は非常に新しい便利な技術で、現在のAIに匹敵するものでした。しかし、同時に交通事故が増えたのも事実です。利便性をもたらしたものを別の側面から見ると、どこかに危険な部分はあり、それは時代が変わっても同じ。その意味でAIにも危険な側面はあるかもしれません。しかし、技術開発に伴って自動車の安全性は向上し、事故の数は減っています。結局、技術の進歩によって生まれた危険性は、技術の進歩を使って解消していくしかなく、それはAIでも同じことだと思います。逆に、危険だからといって進歩を止めることのほうが問題解決を遠ざけかねません。

学生 AIによって人手不足が解消されると同時に職を失う人も出てくると聞きました。そのような課題をどう考えていますか?

佐々木 AIに仕事を奪われることが話題になりますが、個人的には心配していません。AIに限らず技術の進化は長年続いていて、数百年前から見ると今の技術は未来社会そのもの。それにもかかわらず私たちは忙しいままです。AIは、人間の仕事を奪うのではなく、新しく出てきた便利な道具。苦労している点を改善したり、単純な作業をするには非常に役に立つものです。進化したAIを使って新しい仕事を生み出していくのがみなさんたち、次世代の役目。小さな観点から見れば消えていく仕事はありますし、必要とされる仕事内容は変わっていきますが、大きく見ると仕事の総量は維持されていくと思います。まずはAIを恐れないこと。仕事が奪われるかもと考えるのではなく、AIという便利な道具を使いこなして、新しい仕事や価値を生み出そうとするマインドがとても大切です。

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AIが大きな仕事を代用する未来はそんなに遠くない

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学生 今後AIによってさまざまな仕事が代用できるようになるまでにどのくらいの時間がかかると思いますか?

佐々木 今でも我々の仕事の一部はAIで助けてもらっているので、小さい機能で見るとすでに実現していると思います。例えば先日Microsoftが発表した新しいエクセルもそうです。人間が手書きした表を取り込んでエクセルの表に変換するものなのですが、画像認識のテクノロジーが使われていて、そこにもディープラーニングの技術が活用されています。狭い意味ではAIの一種なので、その点ではすでにAIの恩恵を大いに受けています。また、最近はGoogleさんのピクセル3(アンドロイドスマートフォン)のカメラ性能がいいと話題になりましたが、これも複雑な画像処理をAIで代用したものです。その観点から見ればAIはすでに我々の仕事をサポートしていると思いますし、それが組み合ってより大きな仕事を代用することはそんなに遠くない未来に実現するのではないかと思います。

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人間の視点で新技術をコントロールすることが重要

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学生 AIがもっと強くなって、自分でデザインしたり製造したり、あるいは人間以上の能力になった場合、まだ人間がやるべきことは何だと思いますか。

佐々木 もう少し年月かかると思いますが、そうなった時に大事なことは、新しいAIが開発してくるものをちゃんと人間の視点でコントロールすること。完全にアウト・オブ・コントロールにならないようにする心がけが必要。このように先のことを考えることはとても大事だと思います。みなさんみたいに若いうちにすべての可能性を排除せずに全部考えてみることは、AI自体の開発より重要かもしれません。

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いい変化の入り口にまさに今、立っている

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学生 AIに関連する仕事に必要なスキルはありますか?

佐々木 今、私が持っていなくて悔しい思いをしているのが数学と英語。非常に大事な能力だと思います。学生に戻れるなら、線形代数や微分積分、確率統計などをやり直したいですね。この2つはどの分野に進むときにも役立ちます。またAIは特に進化が早い業界です。その中で最先端に食いつこうとする心意気が求められます。

学生 在学中に勉強しておいたほうがいいプログラミング言語はありますか?

佐々木 短期的にいえば「Python(パイソン)」ですが、若いころは、どんな言語でも勉強すれば使えるようになるので、共通する基礎を固めておいてほしい。基本的なデータの構造やアルゴリズムなどの考え方が理解できていれば、多様な言語に対応できると思います。プログラミング言語には流行があるので、時代の流れと適用したい領域によって最適なプログラミング言語は変わります。特定の言語ではなく、基礎となるコンピューターサイエンスの部分を学ぶことをおすすめします。

学生 貴社がTECH.C.に期待すること、メッセージをお願いします。

佐々木 GPUやAIの分野は技術者、研究者が足りていません。みなさんには積極的に学んで、日本だけでなく世界のAIを進めていく原動力になってほしい。弊社でも採用を増やしていますので、思わず青田買いしたくなるような学生さんが育ってくれると期待しています。また、みなさんはキラキラ輝いていて前途洋々ですし、非常にいい時代にいると思います。私が大学生のころはちょうどインターネットが世の中に広がり、それまで考えもしなかったことが実現していく勢いのある時代でした。これからインターネットが爆発的に盛り上がる─そんな新しい時代の入口を学生時代に体験できたのは本当に幸運でしたが、まさに同じことが今、新たな分野で起こっていると思います。この先、テクノロジーがどう進化するか想像もつかないかもしれませんが、その分みなさんの前にはおもしろい領域が広がっていると思います。今のうちにしっかり勉強して基礎体力をつけてください。

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