esportsマネージャー
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esportsマネージャー

選手を支え、勝利をたぐり寄せる陰の主役

esportsマネージャーとは

選手やチームの力を最大限に発揮させ、勝利をたぐり寄せる陰の主役

esportsマネージャーとは、プロ選手やチームが持つ力を最大限に発揮できるようメンタルケアやチーム人事などのサポートを行い、加えてマーケティング活動や興行企画などを手掛けるなど、幅広い業務でesports全体を盛り上げる、陰の主役のような存在です。
プロ選手がゲームの練習やプレイに集中できる環境を作るため、外部との交渉やPR活動など、さまざまなタイプの仕事を同時進行でこなしていかなければならず、またそれらの権限の大部分を自らが背負うことになります。そのため、非常に責任が大きく強いリーダーシップを必要とする仕事ではありますが、一方でその成果が実り、チームを大会優勝へ導けた時の喜びや周囲からの評価は目を見張るものがあり、やりがいと達成感に溢れています。マネージャーと聞くと、あくまでも選手が主役で、そのサポートをするのが中心と思われがちですが、esportsマネージャーはむしろその逆。選手やチームが結果を残せるかどうかは、esportsマネージャーの力量に掛かっていると言っても過言ではありません。

どんな仕事?

ゲーム、マーケティング、マネジメント…幅広い知識・スキルが求められる

esportsマネージャーの仕事は多岐にわたり、選手やチームがより力を発揮できる環境を整えたり、PR活動や対外交渉によってチーム人気の向上や興行を成功に導いたり、さらには選手一人ひとりの健康管理を行ったりなど、esportsが事業として成立するためのすべてを担っていると言っても過言ではありません。
そのため、ゲームに精通していることはもちろんですが、選手を育てるマネジメントスキル健康やメンタルを守る専門知識、興行を成功に導くマーケティング能力など、幅広いジャンルで才能を発揮することが求められます。

  • POINT01

    大会への参加や練習試合のセッティング

    プロ選手やチームは、大会やリーグへと参加し、結果を残していくことで人気や知名度が向上し、さらなる上の大会を目指せるようになります。そうした大会へ参加するためのエントリー活動や業界関係者との人脈作りもesportsマネージャーの大切な仕事の一つ。また大会への参加が決まれば、選手の適性や能力に合わせて最適なチームを作り上げ、より強力な組織を作り上げる必要があります。そのために、選手一人ひとりの長所・短所をしっかりと把握し、それに見合った練習メニューを組んだり、練習試合のセッティングをすることも。場合によっては選手に直接技術指導を行うこともあります。

  • POINT02

    PR活動やファンとの交流イベントの企画運営

    チームの知名度を向上させ、esports事業全体を盛り上げていくためには、積極的なPR活動が欠かせません。大会に合わせてポスターやチラシなどの広告物を制作したり、ファンに向けたグッズを制作するのも、esportsマネージャーの仕事です。こうした取り組みが、チームの収益を増加させ、より強い組織を構築し、さらなる成功を掴み取ることができる要素となるのです。また、時にはファンとの交流イベントを行うことによって、チーム人気の底上げや選手のモチベーション向上も図っていきます。

  • POINT03

    選手の健康管理やスケジュールの調整

    esportsは場合によっては試合が長時間に及んだり、高い集中力や反射神経を酷使しなければならないため、選手の疲労は相当なものになります。こうした選手の健康管理をするのもesportsマネージャーの役割であり、食事の管理や睡眠の管理、体力づくりなどのメニューを組みながら、選手の健康状態を良好に保たなければなりません。また時には、メンタル面でのサポートも行います。それらに加えて、試合の数や量を調整するなど、日々の活動スケジュールも考え、調整していきます。

どうすればなれる?

実践的なゲームスキルを磨く

esportsマネージャーは仕事を通して、選手のチーム編成や勝利を掴むための戦略立案、現場での適切な指示を出していくことが求められるため、幅広いゲームに精通していることが絶対条件になります。まずはesportsとは何かを学べる専門学校で、ゲームの基礎知識を身に付けつつ、同時に選手の育成やチーム運営の方法について学んでいくと良いでしょう。卒業後は、プロチームの運営企業などに就職し、そこで実務を通して学んでいくことで、より質の高いesportsマネージャーを目指すことが可能になります。選手を育てながら、その一方でチームの人気を向上させ、さらに興行を成功させることが求められるなど、一流のesportsマネージャーになるための道のりは決して楽ではありませんが、実績を重ねて行けば、自分自身が代表としてesportsチームを立ち上げるといったことも実現できます。

求められる知識・資質を磨く

  • POINT01

    リーダーシップ

    選手やチームの代表として、対外交渉をしたりチームそのものを指揮する必要があるため強力なリーダーシップ力が求められます。

  • POINT02

    コミュニケーション能力

    選手やスポンサーなど、多くの人と直接交流する機会が多いため、さまざまな人と円滑に話を進めることができるコミュニケーション能力がないと、周囲からの信頼を獲得することができません。

  • POINT03

    統括力

    チーム全体が一致団結し、勝利を目指すためには、複数人のチームをまとめる統括する力が求められます。マネージャーは公正な判断で問題を解決へと導く役割を担っています。

必要な資格・試験情報

esportsマネージャー専用の資格や試験はありません。しかし、仕事柄さまざまな交渉や打ち合わせを行うことが多く、その際には資料の提出などを求められるシーンも少なくありません。WordやExcel、PowerPointなどのオフィススキルはある程度身に付けておいた方が、就職の際はもちろんのこと、実務の面でも役に立ってくれるでしょう。加えて、マネジメントスキルを問われる仕事でもありますから、ビジネスマネージャー検定などの資格を取得しておくと、選手や関係者からの信頼度を向上させたり、管理職などを目指す上で役に立つかもしれません。

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