宇宙開発技術者
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宇宙開発技術者

宇宙開発に大きく貢献する

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宇宙開発技術者とは

宇宙開発に関連する技術を研究開発する仕事

宇宙開発技術者とは、宇宙開発に関わる技術を開発・研究する仕事です。宇宙開発の研究機関や民間企業、大学などに所属し、ロケットや人工衛星をはじめとする機器の開発、医療技術や素材技術の開発、宇宙や地球環境の観測に携わります。研究機関として有名なのはアメリカ航空宇宙局のNASAがありますが、日本では宇宙航空研究開発機構のJAXAが民間企業や大学と連携して宇宙開発を推進しています。宇宙開発技術者は宇宙のスペシャリストしかなれないというイメージがありますが、実際は異なります。物理や化学、天文学といった宇宙関連の基礎的な知識は必要ですが、素材や燃料、通信機器、システム、医学、植物学など様々な分野のスペシャリストが宇宙開発に携わっています。

どんな仕事?

専門知識を活かして宇宙開発という夢を切り開く

宇宙開発技術者の仕事は多岐に渡ります。全てを一人の技術者が担当するのではなく、分野ごとのスペシャリストが様々な機関で技術開発を行います。開発の場は研究機関だけでなく、大学や民間企業なども含みます。宇宙開発は理論・研究と開発・生産という2本柱で成り立っており、ロケットや衛星、素材、宇宙食など細分化された分野ごとに研究開発が進められます。それでは、宇宙開発技術者が携わる仕事の例をご紹介しましょう。

  • POINT01

    特殊素材の開発

    宇宙は地球環境とは異なる特殊な環境です。強い放射線や様々な微粒子、大きな温度差、無酸素といった環境下でも耐えられる素材を開発します。

  • POINT02

    人工衛星の開発

    気象衛星やテレビの衛星放送、カーナビやスマホアプリのGPSなど、人工衛星の開発に携わる技術者は、通信技術の専門的な知識が求められます。天体望遠鏡や宇宙観測機器などの開発者に進む場合もあります。

  • POINT03

    宇宙食の開発

    宇宙では地球上で一般的に食される食事がとれません。無重力状態の宇宙でも手軽に十分な栄養を摂取できる宇宙食の開発も、宇宙開発においては重要な役割を果たします。

  • POINT04

    放射線計測機器の開発

    宇宙には身体に害悪のある放射線が飛び交っています。宇宙飛行士が宇宙で浴びる放射線量に影響がないかを計測する放射線計測機器の開発も行われています。

  • POINT05

    小動物飼育装置の開発

    宇宙で実験する際に、実験用のマウスを連れていくことがあります。宇宙環境下でもマウスを飼育できるよう、小動物飼育装置の開発が求められます。

どうすればなれる?

宇宙開発技術者_sub

宇宙開発技術者への道のり

宇宙開発技術者になるためには、宇宙開発の中でもどの分野に携わりたいかを決める必要があります。その上で、その分野の専門知識が学べる専門学校や大学に進学し、物理や化学、天文学、機械、電子、電気、宇宙科学などを研究します。一般的にはより高度な専門知識を身につけるために、大学院に進学するケースが多いようです。民間企業で宇宙開発に関わる機器の部品などを開発する場合は、専門学校や大学卒業後に就職を目指すことも可能でしょう。宇宙開発は研究機関や大学だけが行っているのではなく、民間企業も積極的に参入している分野です。東大阪市の中小企業がロケット技術開発に携わった例や、学生グループが小型衛星の打ち上げに成功した例などからも分かるように、年齢や所属に関わらず誰でも活躍できる可能性のある業界だと言えます。

求められる知識・資質を磨く

  • POINT01

    コミュニケーション能力

    宇宙開発はチーム単位で行われることが多いため、メンバーと協力して開発を進めるためのコミュニケーション力が欠かせません。また、日頃の何気ない会話から新たなアイディアが生まれることもあるため、社会性や協調性を持ってメンバーと協力しあうことが求められます。

  • POINT02

    幅広い専門知識

    物理学や化学、天文学、電気工学、機械工学など宇宙開発では幅広い専門知識が問われます。専門学校や大学での学びはもちろんのこと、日頃から各専門分野を積極的に学ぶ姿勢を持ち、業務に活かしていきましょう。

  • POINT03

    語学力

    宇宙開発では国際的な提携や協力の機会が多くあります。そのため、研究機関や大学、企業によってはビジネスで使える英語力が求められます。

  • POINT04

    知的好奇心

    宇宙は未知のことが多い分野で、まだまだ開拓できる可能性が無限に広がっています。新しい何かを発見したい、宇宙に活かせる新たな技術を開発したいという挑戦心や知的好奇心が必要不可欠です。

必要な資格・試験情報

宇宙開発技術者になるために必要な資格はありませんが、高度な理系知識が求められる職業です。そのため、専門学校や大学、大学院などで十分な専門知識を身につける必要があります。また、国際的なコミュニケーションが発生しやすい仕事なので、英語力を証明するためにもTOEICTOEFLといった資格の取得を目指すとよいでしょう。宇宙開発は確立された手法や技術がある訳ではなく、どの機関も新たな技術開発のために日々切磋琢磨しています。宇宙開発技術者になった後も、自分が携わる分野だけを見るのではなく、他の関連分野にも興味を持って情報収集する姿勢が求められます。

背景